ジョブ理論 クレイトン・M・クリステンセン|経営ノート

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ジョブ理論 ジョブ・ハンティング

スッキリ好き

 

ジョブを発見する。

ジョブ理論は、少数の変数から答えを導く公式ではなく、複数の切り口と機能をもった統合ツールである。ある状況下で顧客に何かを選択させる複合したニーズの本質を解き明かす。

ジョブはいたるところに転がっているが、それをどうやって発見するか?ジョブは発見されるのをどこで待っているのか?

 

よく、「答えは自らの中にある」とか「目のまえにヒントは山ほど転がっている」ということを聞くが、現実はどうにもうまくいかない(うまくいっていれば、今頃日本の企業ではイノベーションが今よりも80%増しくらいで起こっていても不思議ではない)。

 

そこがいまいち「スッキリ」しない点ながら、ジョブ理論は大好き。ジョブ理論は、ものの見方に関する大きなヒントを与えてくれる。そして見つけたものを理解することで、ほかにはない活動(差別化)ができる。理想ではあるが、この理想を追い続けたい。

 

そんな、すぐ目のまえにあるかもしれないジョブを明らかにする方法は以下5つ。

  1. 生活に身近なジョブを探す
  2. 無消費と競争する
  3. 間に合わせの対処策
  4. できれば避けたいこと
  5. 意外な使われ方

簡単そうだが、慣性の法則で生きている人間には、意外と難しい。

1は、よくわかる。創業者の創業理由は「この不便さを解決したい」という生活に身近なところから始まっていることが多い。2は、すごく見つけづらいと考える。無消費が必ずしも消極的な無消費だけとは限らない。積極的に無消費を選択していることもある。ただ、無消費には確かに可能性がある。

 

3は、間に合わせの対処よりも「こっちのほう(解決策)がよくない?!」と提案することなので、1に性質は似ているような気がする。事業創出において、1と3は個人的に納得できる発見方法。4の「できれば避けたいこと」は、短気な私は、比較的人生の中で多い気がする。できれば避けたいことだらけなので、せっかちな人や短気な人は得意かもしれない。5はとにかく観察しないと「意外」は発見できない。結果、すべてとにかく観察。

 

で、ジョブを見つけたあとも、ジョブの文脈を理解する必要がある。これは、すごく大事な観察と理解。とても大事なことなので、最後に引用する。

 

顧客が生活に引き入れたいと望むプロダクト/サービスを目指すのなら、顧客が求めている進歩の機能面だけでなく、社会的・感情的な側面も深く掘り下げ、水平方向にも広く目を向けなければならない。

 

 

Initiate projects on your own instead of waiting for work to be assigned.